*この記事を書いた人*
cee aoyama 代表 岡島正樹
美容師歴17年
”縮毛矯正にデザインを”をモットーに、
累計3000人以上のくせ毛と向き合ってきた豊富な経験とデザインセンス、専門的な知識により
現在表参道青山エリアでマンツーマンの接客スタイルで活躍中。
くせ毛のお悩み、、。
「クセを朝アイロンで伸ばしても、湿気ですぐ戻っちゃう!」
かといって縮毛矯正をかけたら、、
「朝のコテ巻き、めんどくさい!」
「巻いてもすぐ取れる!」
そんなあなたのお悩みを解決するのが、根本は縮毛矯正、毛先はカールのストカールですよね♪
縮毛矯正をかける方にはみんなやった方がいい気がしますよね?しかし私が縮毛矯正、パーマ、ブリーチで心がけている事があるんです。
それは、、、
それにつきます。
今回はそんな施術例になります。
ストカールで失敗しないための毛髪診断
本日のゲストは、名古屋から来てくださっている大学生の方です。
濡れた状態でBefore写真を撮ってしまったので、クセの状態が写真で確認できず、申し訳ありません。
そこまでの強いクセではないけど、少しうねり、少し広がる程度です。
髪の履歴は、一年前に他店で縮毛矯正、ヘアカラー。その直後くらいに初めて担当させていただき、感じたのは、
薬剤によるヘアダメージでした。
縮毛矯正もヘアカラーもなんでも、求める仕上がりに対してのストライクゾーンというものがあります。
ヘアカラーや、既に縮毛矯正がかかっているところは、当たり前ですがダメージしていますので、薬剤も反応しやすい状態になっています。
そして、そこまでクセが強くない場合は薬も弱くてよい場合がほとんどです。
例えば5の薬で伸びるクセを10の薬で伸ばしても、その時の仕上がりは、お客様からすると違いはわかりにくいのですが、後々露出してきてしまいます。
縮毛矯正は、そんな伝わりにくいホスピタリティを持てるかどうかが、大事なポイントなのです。
今回のケースは、まだ以前の縮毛矯正のダメージが残っており、テロンとした質感です。
薬剤の種類でなんとかなる?
美容師が使っている薬剤の種類では、コスメ系と言われているもの、酸性のものなど髪に優しいと言われている薬剤があり、メーカーはそれを美容師に伝えますが、実際に髪に優しい薬剤はパワーも弱く、熱によるパワーが強く必要であったりします。
結局キレイにかけるためには、ストライクゾーンを予想して適切にパワーの調整をして、さらに熱処理とのバランス調整をするしかありません。大事なのはそこを予測できる経験と知識でしかありません。
髪のダメージを数値化しよう
新しく生えてきた髪は何も履歴がないので”100”とします。
(元々かなり細い髪や、痩せている髪などは80くらいとします)
内部でのダメージは起きているけど見た目には分からないくらいを”60〜80”
ツヤがなく、かなり絡みが出てくるのが”40”とします。
ビビリ毛や触っただけですぐ切れてしまう髪を”0”とします。
普通縮毛矯正をすると、内容にもよりますが、−30点前後くらいは減ると考えられます。
大体の方はカラーもしていますね。
カラーは10レベルへのトーンアップカラーで -15点
低アルカリカラーで -5点くらいです。
毛先にデジタルパーマを行うのは上手に適切な薬剤でかけて -10点です。
その他メニューの詳しい数値はこちらをどうぞ。
美容院のメニューって髪にどれくらいダメージを与えてる?
今回のケースは、縮毛矯正で−40くらいと、カラーの繰り返しのダメージも感じますので−30くらい。
残り30に、上手にかけても残り20になります。
毛先に薬を付けたくなかったため、毛先のパーマは諦めました。コテで巻けばカールは付けられますから、無理はしません。
自分で出来る簡単毛髪診断
結論は、髪に芯が残っているか。これは乾いた状態では判断できません。
髪はダメージを受ければ受けるほど、親水性(水を吸いやすく、油に馴染みにくい性質)になります。
そしてそうなった髪は、濡らすと明らかに弾力がない状態になります。
20本くらいの髪の束を指に巻き付けてみて、根本の方のダメージのない部分を比べ、毛先の方が明らかに「テロン」とした質感でしたら、もう髪に体力が残っていません。
糸を曲げるのか針金を曲げるのか。
そのイメージになりますので、強い芯がない糸のような状態になっている髪でしたら傷まないように伸ばしてからかけるという選択肢になります。
ストカールなどデジタルパーマを毛先にかけられるようになるまでのロードマップ
『今の根本は未来の毛先』
誰かが言った名言ですがまさにその通りだと思います。
縮毛矯正一回とカラーリタッチの毛が毛先に来たくらいでしたら(ひどい施術でなければ)大抵の場合まだパーマがかけられる余力は残っています。
これに毎日のお家での高温でのアイロンが入ってくると急激にダメージは蓄積します。
アイロンを入れるならアイロンの温度は130℃前後で強く握らないこと。
そして日々のスタイリングは多少妥協して完璧に艶髪を目指さないこと。
するといずれはパーマがかけられるようになります。
縮毛矯正では無理をしないという判断を
全体を32ミリのコテでワンカールさせただけで動きが出るようにトップに段を入れました。
素敵な笑顔ありがとうございます。
とってもお似合いです。
履歴や触感で、何ができるかを経験から把握し、大事なのは、
無理をしない。
それが大事です。
もちろん岡島は実際の施術例の量も豊富です。
ショートヘアならマッシュショートのストカール。縮毛矯正でもデザインヘアは出来る!
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