(*追記 一緒に働いてくれるアシスタント、フリーランススタイリスト絶賛募集中です。
詳細はこちら )
「職人じゃなくてまず商人になってみれば?」
「まず売れてしまえば、そこからさらに技術は向上するだろ」
売上や収入が思うように上がらなくて切羽詰まった僕が、恩師に相談したときに言われた言葉だった。
技術を追い求めれば売上という結果も付いてくると信じていた僕は、頭から氷水をかけられたかのような衝撃。
僕(岡島)は都内で美容師していますが、
2015年末までの勤め人の頃は、アシスタントに手伝ってもらってもひと月売上70万円ほどでした。
2016年1月からフリーになり、いっとき39万円まで売上は落ちましたが、2018年の6月の技術売上は一人営業で133万円でした。
もちろんいくらでも上には上がいます。
でもフリーランスでこれぐらいの売上があれば、その他の経費を間違わなければ、ひとまず充実した美容師ライフが送れます。
そして収入が上がり時間も取れれば、勉強も出来ますし次の展開も作れます。
今回の記事でお話させていただく内容が、そのまま2019年で通用する部分があるかは分かりません。
ただ、僕は有名店出身でもないですし、やったことはすごく地味で現実的。
PVもバズもフォロワーもなくても出来たことなので、僕がやってきたことから一つでも、努力するうえで必要な要素を持ってかえってくれたら嬉しいです。
長文になってしまい申し訳ないですが。
僕が集客に使ったのはブログとインスタとグーグルアドワーズ(現グーグル広告)です。
きっかけは町田美容院の知恵袋
3年ちょいくらい前かな、twitterかfacebookでバズった記事がありました。
美容師が独立3ヶ月で月商100万円。ホットペッパー無し。個人メディアで集客してみた。 | 町田美容院の知恵袋
ずっとブログを書いていましたが、既存の顧客様に向けての情報発信のみで、集客からは逃げていた僕としては衝撃でした。
何かを続けるときに一番むずかしいのは、結果が出るか分からない不安と戦うことなので、この記事が、正しく努力すれば結果は出せると教えてくれました。
後発でもまだいけるのか不安はあったけど、自分には一番向いているやり方だと思い、すぐ会いに行ってお話を聞いてきました。
とにかくひたすらググる
さかのぼると、ブログはアメブロで始めて、fc2ブログ、ライブドアブログと転々とし、2016年1月。
wordpressでオウンドメディア(自社保有のメディア)を立ち上げようとなりました。
そもそもwordpressってなんだろう?から始め、時間はかかったけど意外と問題なく出来ました。
wordpress 始め方 とかそんな感じでググれば答えは出てきます。
(ほぼググれば出来ることばかりでしたが、後々サーバーの移管だけは自分で無理だったのでプロにお願いしました。初めからxserverでやるべきでした)
ググった先にあるもの
ブログに限らず、インスタでもツイッターでも、その戦略でさえ今はわりとネット上に答えは落ちています。
ただ、ネットに情報を置くのなんて誰にでも出来ます。
正しい情報や、分かりやすいものを取捨選択するスキルが必要。
それにはたくさん見て判断していくしかありません。
文章って本当に不思議なもので、人柄が出ます。
はじめはイラストを書こうと思ってペンタブを検索していたときに、ブログマーケッタージュンイチというサイトに出会いました。
読者の誘導がとても上手で、気がついたらサイトの中のかなりのページを読んでいたんですよね。
そしたら分かりやすさはもちろんだけど、嘘がなさそうって思ったんですよね。
「この人の言う事なら信じられそう」
そう思ったときに、あ、この流れだなって思いました。
じゃあこのサイトの仕組を分析して、それを自分に当てはめよう。
そんな感じです。
しばらく運用してから、ジュンイチさんのオンラインサロンも入りましたが、始めたてに入って勉強すれば、もっと早く結果を出せたと思います。
あとは言わずとしれた沈黙のウェブマーケティング
面白くて勉強になるのは最強ですよね。
結構前のコンテンツですが、こちらも当時一気読みしました。
マンドリル。
web全般の細かい知識を知るためferretさんのコンテンツもかなり読みました。
大事なことはほぼこの3つから勉強しました。
そこからはSEO対策のために、Q&Aをひたすら書く王道スタイルで勝負した。
記事数が増えてドメインパワー(サイト全体のSEOの力)が出来てきたら少しPVも伸びてくる。
そして、一番大事なコンテンツ、お客様のなりたい願望や、お悩みに沿った「施術事例」を作る。
タイトルはキーワードプランナーで検索ボリュームを意識しながら。
カットであろうと、カラーであろうとパーマであろうと同じです。
グーグルアナリティクスで、どの記事が検索上位に来ているか見てみる。
10〜20位くらいに来てるものがあれば、自分より上位に来ている記事を分析し、その記事を書き直し、より深い内容にする(リライト)。
その繰り返し。
はじめて半年くらいはやっぱり全く反応なしですが、100記事くらい入れてpv(ページビュー)が7000くらいになったところではじめてのLINE@のご相談が来ました。
「自分の商品」はなんなのか
しかしまだブレイクはしていない。
自分ができる技術で、誰にも負けない商品はなんなのかを考えました。
実は技術はオールマイティな美容師でした。
始めは様々な記事を書いて、
松田翔太さんの髪型(ディアスポリスver.)をことごとく再現してみた。
とかからも来ていただけたし、似合わせの記事なんかでもチラホラ来ていただけた。
でも、それではいまいち尖らなかったし、光らなかったんです。
ラーメン屋でも、「うちの売りは辛いラーメン!」みたいに一つにこだわるところは強い。
圧倒的に情熱を注いできたこと…僕にとっての蒙古タンメンはなんなのかを考えたとき、丸みをつけた縮毛矯正でした。
「縮毛矯正してシャキンとなっている髪を丸くする」
「そもそも自然になるよう縮毛矯正する」
お客様が縮毛矯正をかける目的は、シャキンとまっすぐにしたいわけではなく、くせ毛へのコンプレックスを解消したいこと。
しかし世の中ではまだまっすぐになりすぎてしまう事が多かった。
そうなると今度はヘアアイロンで巻かなければいけない。
そうすると手間も時間も髪のダメージも発生する。
もし、「乾かしただけのスタイリングしていない髪=すっぴんの髪」で素敵なら、そんなに嬉しいことはない。
コンセプトを、「すっぴんで会える髪」として、丸みのある縮毛矯正、ストカールを打ち出した。
とにかく大事なのは嘘がないこと。
悩みに対して解決策を提示したり、自分の人間性を出す記事も書いたりして、読者の信頼を獲得する。
そして見込み客がご来店客に繋がる仕組みがコンテンツマーケティングといいます。
5,6年前から流行りましたが、ずっと前からあることで、必要なことです。
この考え方は、ブログに限らず全てに言えます。
信頼、信用は間違いなくこれからの大事な要素です。
ブレイクスルーはランディングページの作りこみだった
著しく結果が出だしたのは、ランディングページを作り込んでからでした。
そんなのマーケティング業界の人からしたら当たり前のことだと思いますが、そこはご愛嬌。
1枚のページに、
- 自己紹介
- 商品の特徴
- 事例
- 想い
- 独自性
- 権威性
- 他者の推薦、選ばれる理由
- 今決めるべき理由
- 内装、雰囲気
- 料金
などなど、そのお客様の悩みを解決できるまでのさまざまな要素を詰め込み、
コンバージョン(成約)に繋がるためのボタンを設置する。
縮毛矯正をショート、ボブ、ロングで内巻きに。自然な髪質改善ストレートなら岡島まで
これも、本を買うか、ランディングページ OO でググればいくらでも情報は出てきます。(書籍 ランディングページの教科書 がオススメ)
これを作って、関連記事や(あとで書きますが)リスティング広告やインスタのリンクに貼り始めてからご新規様のお問い合わせが増えました。
この時フリーになり1年半くらいでご新規さま、単価2万円〜2万5千円でひと月5名〜多い月で15名くらい。
あとは習慣として最も良かったのは、毎朝7時〜8時は、休みの日も含め毎日(緩い日もあってもいいから)発信の仕事をする、と決めて継続したことでした。
朝に重要な仕事を終わらせたことによるその日一日の安堵感と、
継続すると自分に決めた約束を守っていることで、自信にも繋がりました。
ブログはオワコン?
*オワコン=終わったコンテンツ
個人的な話ですが、2018年9月頃かな、GoogleのアップデートでPVが2万くらいだったのが半分くらいになりました。
あと、検索結果だけで、ウェブページを踏まなくても検索結果がでるようになってきていますし、you tubeのほうが上位表示されたりします。
ウェブページに入ること自体、たしかに手間ですしね。
googleの目的は、ユーザーに答えを届けること。
そもそも人間は楽をしたい生き物なので、ユーザーに楽をさせたサービスが基本的には強いです。
インスタのストーリーとTIK TOKが爆裂し、
動画がますます加熱している流れもあります。
だからブログだけやってても、これからは長期的に見ると結果が出にくいでしょう。
とはいえ、「大人世代」
30代以上は、検索でじっくり答えを探す人が多い。
その世代のお客様がターゲットなら、まだブログは有効です。
特に個人でもお店規模でも、しっかりしたホームページは信頼性を上げるために必須です。
さらにいうと僕は、ブログを通して、商売の本質を学びました。
誰かの悩みを解決したり、面白いコンテンツを通してファンになってもらい、この人におまかせしたい、と感じていただく流れ。
これは「文章を書く」という行為から勉強しました。
だからそれがインスタになろうと動画になろうと、形を変えてもやっていける自信があります。
その奥にある、人を動かす要素は変わらないから。
インスタグラム集客について
インスタ自体の人気はまだ絶頂ですが、出始めから勝負していた人たちが圧倒的に結果を出し続ける状況は変わりません。
では今から頑張っても遅いのでしょうか?
答えはNOです。
でもたしかに、たまーに思いつきのように数日に一度で、みんなと同じような更新して。
結果が出るわけない。
なぜ結果が出ないかというと、それは単純に、大多数と同じ行動だから。
目立たないし刺さらないのは必然。
これも恩師に言われた言葉ですが、
「売れない美容師がすることをするなよ。本当に売れなくなるから」
逆に言えば、徹底的に売れている人と同じ行動を取れば、売れる可能性は高まる。
だからまずは戦略が必要ですね。
ヘアカラーアカウントを別に残して、↓
まず今までと違うアカウントを作った。
僕の場合なら「丸みをつけた縮毛矯正」に特化したアカウント。
もうそれしかアップしません。
- ハッシュタグは常に30個まで限界につける。
- ターゲットの悩みを意識して、それを解決出来るのは僕しかいませんよ、くらいの想いで長文で書いた。
- 1回の投稿に写真をなるべく多く入れた。(情報量を増やした)
- 料金も必ず表記する
- 投稿時間は通勤(通学)中であろう時間や、夜の可処分時間であろう時間を狙った。
- 「お客様の声」も入れた
- 実績を数字で表すようにした。
- リンクはランディングページにした。
- インスタはアップする回数が決めてなので、一つの事例で3投稿はする。
これで、しっかりアップすればひと月5人くらいは来ていただけるようになった。
タイミングで言えば、50投稿あげたくらいから徐々にご新規様に来ていただけるようになりました。
、、、
たいして目立つアカウントでもないのでフォロワーも増えません。
フォロワーが多ければ権威性や影響力が高まります。
でもフォロワーが少なくても大丈夫です。
どんな技術であれ(商売であれ)全て同じで、とにかくはじめは事例が沢山必要なので、技術にもしダントツな自信がなければ、モデルさんを呼んで無料でやるのもいいですし、とにかく経験値を上げながら写真や動画で事例を集めます。
あとはそれをひたすら専門性を高め、実績をアピールしていく。
できることを、できる!やらせて!って言いつづけること。
最終的にリピートしてくれるかどうかは、人間性など全てが絡んできますが。
グーグル広告(リスティング広告)について
ワードプレスでオウンドメディアを作って、すぐにgoogleの広告も登録しました。
検索結果の上か下に、(広告)と表示されて出すように出来るサービスです。
狙ったキーワードで、地域を絞って出稿できるので素晴らしいサービスです。
とりあえずこれもググってやり方を調べて使ってみたけど、はじめはたいして反応はなかった。
でもひたすら記事を書き続けて、先程の自作ランディングページをしっかり作れた時に、その時の自分のレベルでもう一度やってみたら、これも少しずつご新規様に来ていただけるようになりました。
月によりますが、僕の場合ひと月2万円の広告費で、客単価2万円で5人くらい。
これがリスティング広告の中で多いのか少ないのかは分かりませんが、ホットペッパービューティーと比較すると、都心エリアでは30〜40万円払って技術料を値下げして、それが回収できるかどうかのレベルなので費用対効果は言うまでもありません。
ブログをやり続けたからこその、これも結果でした。
googleの自然検索、リスティング広告、インスタグラム。
少し時間はかかりましたが、フリーランスになって2年くらいから徐々に新規枠を制限しました。
たぶんご新規枠の予約を制限しなければ、もっと来ていただけたかもしれませんが、常連のお客様がまずは第一です。
そしてリピートしていただくことに全力で取り組み、2018年6月に自身の最高売上までいった流れです。
twitter,Tik Tokは?
twitterの集客はよく分かりません。
他を当たってください笑
楽しいので一番見てるsnsですが。
Tik Tokは、少ないいいね数でもフォロワーがいなくても、オススメにのれる可能性が高いので、一般人が今すぐバズりやすい。
無名な人が今から突き抜けられる可能性は一番高いと思います。
コンテンツの相性もあるとは思いますが、大人の利用者が少ない今は、まだボーナスタイムなのではないでしょうか?
振り返って気づいたこと
たくさんググったし、本も買いましたが、結果が出るまでに時間がかかったので、スタートダッシュの時点でオンラインサロンやプロにコンサルしてもらったり、参加型のものに課金することで近道を目指すべきでした。
コンテンツや文脈の奥にあるテンプレートや要素を見抜く。それに自分のできることを当てはめる。
人のやってることを、まったく同じに真似しても芸がない。
でも、その奥にある仕組みだけ、どこかから引っ張ってきて、そこにオリジナルを当てはめるのは良い戦略だと思います。
- どういう人が、どういう悩みを抱えているのか。
- それに対して自分は何が出来るのか、市場の中でどれくらい勝負できるのか、穴がないか。
- そこではじめて、時代に合わせてどうやって、またはどこで発信するのかを考えます。
少し出遅れたとしても、有名じゃなくても。
正しく努力すればある程度の結果は付いてきます。
だめだったら他でまたやり直せばいい。
僕が美容師としてフリーランスになったのは、我が強く、圧倒的に会社員が向いてなかったから。
今思っても、もっと早く辞めるべきでした。
勤務先の会社は、人間関係が良かったし、恩も感じています。
ただ方向性など様々な要素の違いから、組織の中では孤立していました。
待っていても何も始まらない。
次の展開は、自分で作り出すしかない。
覚悟すれば全てが動き出します。
結局最後は精神論みたいになりますが、覚悟と努力。
それがある人を僕は素直に応援したいと思うのでこの記事を書きました。
そして、フリーランスを推したいわけではありませんが、皆が選択肢を得られる業界であったほうが、全体としての問題点は良くなります。
悩める人がまわりにいるようでしたら、この記事を教えてあげてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
(*追記 一緒に働いてくれるアシスタント、フリーランススタイリスト絶賛募集中です。
詳細はこちら )