酸熱トリートメントとは
なんらかの酸をつけて高温のアイロンで脱水することで髪と結びつけることが出来ます。それら総称して酸熱トリートメントと呼ばれています。
髪質改善トリートメントとの違い
髪質改善という言葉が世の中では定着しましたが、髪質改善に定義はありません。
もともとはトリートメントと差をつけるために誰かが言いだしたのでしょう。
従来のトリートメントを髪質改善といっている美容師さんもいれば、
酸熱トリートメントを言っている人もいれば、
縮毛矯正のお薬を弱めてしている人もいれば、
その他色々いると思います。
技術者により様々だということですね。
代表的な酸熱トリートメント
サイエンスアクア、サブリミック、レブリミット、スリムバランサー、オーディン、ハホニコなどなど。
酸熱トリートメントの中身
グリオキシル酸、レブリン酸が主な酸として、グリコール酸、マレイン酸など様々な酸を組み合わせて髪に結合させます。
主にメリットもデメリットも生み出すのはグリオキシル酸です。
長期間髪と結びついてくれて、髪の形状を固定してくれる作用があります。が、PHが3程度と強い酸性で、これを髪と架橋させるには180度以上の熱が必要であり、そのあたりのPHコントロールを上手にやらないと髪を傷ませる原因になります。
レブリン酸は髪の中の結合水(出ていかない水分)を増やしてくれると言われていますのでそれが主体になっているパターンは増えています。
酸熱トリートメントのメリット、デメリット
メリット トリートメントとしては長い期間で効果が持続する。
デメリット 傷む場合がある。
酸熱トリートメントはやったほうがいい?
酸熱トリートメントは、強い酸を使っている場合もあり、最後に180度以上の熱も入れるので傷む場合があります。
特にまだ出始めの薬剤、技術であるので、技術者のレベルにムラが出ます。
あくまで僕個人の考え方ですが、そこまでリスクを負うのであれば、還元剤(パーマ液)を使用して、縮毛矯正をしたほうが、遥かに持続性も上がりますのでそちらの方がシンプルにいいパターンが多いです。もちろん、美容師さんによっては上手にやってくれるパターンもありますが、それを消費者が見分けることが難しい。
まとめ
酸熱トリートメントのブームは一過性のものかもしれませんし、もっと安定して不可欠なものになるかもしれません。
今は結局推している人はメリットを強調し、そうじゃない人はデメリットを強調するポジショントークになっています。
一つ言えるのは、デメリットが解消されて施術がシンプルになり、失敗が減ることになれば業界の進歩に繋がるので、皆が正しく理解して使用してほしいと思います。