濡れてるときと乾いた時の、差が少ないのが、ホット系パーマ(デジ、エア)
1液と、ロッド、2液。
パーマの仕組みで関わってくるのはこちら3要素プラス、熱、乾燥を与えるかどうかです。
熱を与えることで1液の反応がさらに進み、乾燥させた状態で2液をする事で、乾いた時にもウェーブがだれにくいパーマになります。(乾いた時のほうがしっかり出るという美容師さんもいらっしゃいますが、そんなことはございません。それは乾かし方を、相当頑張っただけです)
普通のパーマは、乾かすと少しウェーブ、カールが弱くなるのは避けられません。
髪が長くて、大きなカールが欲しい場合は、
ほとんどの場合で、ホット系の方が再現性が上がります。
ゆるっと力の抜けたパーマなら普通のパーマ。
しっかりくっきりハリと力のあるパーマならデジタル。
しっかりくっきりだけど、柔らかいパーマならエア。
あとは、縮毛矯正をかけている髪は、一度熱により髪のタンパク質が変性を起こしていますので、
こういった髪にかける場合は確実にホット系になります。
主流はホット系。普通のパーマが向いているスタイルとは。
持ちも再現性も上がるなら、全員ホット系でやった方がいい気がしますね。
ロングで巻き髪風なら、ほぼホット系が向いています。
ただ、普通のパーマの方が向いている場合ももちろんあります。それは、
くせ毛風の、力の抜けたウェーブ
くっきりカールが出ないことがメリットになります。
ベリーショートで、かかりやすい髪。
ショートヘアはまず、デジタルやエアのロッドは重いので巻きにくいです。
そして、くっきりかかっても、逆にスタイリングがやりにくい場合もあり、大体のショートヘアは普通のパーマが向いています。
軟毛でかかりにくい場合は少し別ですが。
どれが一番痛むとか、ない。
例えばデジタルは、ロッドに熱を与えている時間も1液の再反応が進むので、ダメージは加速しそうですが、
その分薬剤設定を弱くすれば同じことになります。
普通のパーマでもエアでも薬剤を強くすればダメージはかなり進みます。
大事なことは、そのあたりのバランスを上手く調節(コントロール)できるかどうか、になります。
美容師に求められる能力
カラーを繰り返している髪にパーマをかけるのは、長い目で見ると、お断りした方がいいケースをよくお見かけします。
髪の履歴と、どこまで伸ばすかを一番に考慮し、かけた後の髪のダメージがどのレベルになるか、
しっかり想像できる経験値が、とても大事といえます。