連休続き、最終日の今日は穏やかに1日が終わりました。毎年GWなど大型連休は、初日やその直前の方が混みあうようです。
最後のお客様は男性で、カット、ヘッドスパ。
いつも、カットはもちろん、スパまで全て僕がやらせていただいている。
僕は昔から、男性客で、特に年齢が中年くらいの方のシャンプーをする時、一つの感情が湧く時がありました。
(女の子にシャンプーされた方が嬉しいのでは?)
なんとなく、男性なら、力強く男に洗われるより、優しく女性に洗われる方が嬉しいのではないだろうか?と、勝手に懸念していました。
例えば少し話は違いますが、
僕は韓国でアカスリを体験した時、
施術者が男性だった時困惑しました。
股間だけタオルで隠した、すっ裸の自分が、
男性にアカスリされるんです。
もう、、なんか全くリラックスできなくて。
いや、ほんと、なんというか、、
分かりますか?この感じ。
よく考えると別に普通の事なんですが、
勝手に想像で、4,50代くらいの女性がやってくれるんだろうなーと思っていたもので。
なんというか、、
突然訪れたぶつかり稽古というか、、。
もうアカがスラれようが、スラれなかろうが、どうでも良かった。
話を戻しましょう。
とにかく、男性客のシャンプーにはそんなジレンマのようなモノを感じる時もあったのです。
すると、実はそのご主人の奥様もお子様も、うちのお店のお客様なんですが、奥様から嬉しいことを聞きました。
思えばご主人は必ず1人でご来店されるのですが、どうやら、ここでヘッドスパをする時間は特別な安らぎの時間だから、1人で行きたいと。
だからお子様は別の日にご主人か、奥様が一緒に連れてくる事になっているとの事だった。
僕は、その言葉で、わずかにあったジレンマが吹き飛び、
(洗っても、いいんだ)
許可を与えた時、人は強くなる、、!
(よし、今日はいつも以上に気合い入れてヘッドスパに挑むぞ)
そんな気合じゅうぶんで迎えようと思った時、
ある日の記憶が蘇った。
僕がアシスタントの頃、とある女性のお客様のマッサージに入るタイミングがあった。
スタッフも多かったし、そのお客様を接客できるのは、かなり久しぶりで、こんな事を言われた。
「お!ラッキー!ゴッドハンドだ!」
(ご、ゴッドハンド、、?!)
そう、僕のマッサージをとてもお気に入りの方だったのである。
「最近ずっと当たらなかったから、今日は嬉しいなー♡」
なんと、、!
僕のモチベーションは最高潮を迎えていた。
「じゃあ、今日はゴッドの力を見せつけますね♪」
僕は、かなり気合いを入れて、ヘッドマッサージに挑んだ。
すると、、、、、
「あの、痛いです、、。」
「あ、、す、すみません、、、、。」
その瞬間、、、
ゴッドは、下々の民に降格した。
あれから、、、何年経っただろうか。
気合が入りすぎた時ほど肩の力を抜く、という事を学んだ僕は、
今日も安定したヘッドスパを提供できた。
こうしてGWは静かに幕を閉じたのでした。