ぼくは小学4年生の時に引っ越して転校しました。
その時、100mくらいの近さで住んでいたのが
なおき。
なおきは坂本龍一みたいなセンター分けの髪型の、色黒でサッカーの出来るイケてる奴だった。
僕は、幼稚園の頃からファミコンばっかりしてる色白の天然パーマ。もちろん非リア充(この場合は家にばかりいるオタクを指す)だ。
転校早々、なおきは僕に声をかけてくれた。
なおき「おまえローブレ持ってんの?」
岡島「持ってる」
なおき「一緒にやろうぜ。学校終わったらおまえんち行くわ」
岡島「うん」
ローブレとはローラーブレードの事だ。
道路でするアイススケートのようなもの。
学校が終わったらなおきが、もう1人友達を連れて僕の家のチャイムを押した。
出て行くとまるで光GENJIのように爽やかな奴らがシャーシャーいわしている。
僕は言った。
「ごめん、俺の持っとるのそれじゃないわ」
なおき「お、おう、そうか。じゃまたな」
と言って帰っていった。
あいつらのはローブレ(ローラーブレード)で、
僕のはロープレ(ロールプレイングゲーム)。
いわゆるドラクエだ。
おかしいとは思ってた。
ドラクエを一緒にやって何が楽しいんだ、、、しかも初対面で。
これだからリア充は困る。
、、、
それが僕となおきの出会いだった。
それから2年くらいは交流がなかったが、中1くらいからは家も近いから仲が良かった。
思えば初めて髪を切ったのもなおきだ。
中学の時、すきバサミでなおきの耳まで一緒に切った。
サーフィンも一緒にやってた。
思えば彼といたことで僕はオタクから脱した気がした。
サーフィンにはまった彼は、20歳の時宮崎に移住した。
僕は美容の道にはまり、上京した。
別々の道を進み12年。
講習を受けるため向かった福岡で再開した。
宮崎で焼き鳥屋を任されているようで、福岡で独立したという、なおきの師匠のお店で落ち合った。
焼き鳥のクオリティが高すぎる。
焼き鳥に限らず九州はご飯が美味しすぎる。
もちろん技術力もすごいのだとは思うが、それと同じくらい材料がいいんだと思う。
地産地消。
九州の良い土地で作られたモノを使うのが良いのだろう。
美味すぎて顔がブレてる。
そして店員さんが劇的に可愛かったので写真を撮ってもらった♪
おい、ツバが邪魔だぞ!!
ふぅ。
屋台は、地元の人は行かないらしい。
高くて不衛生だかららしい。
とはいえ、やっぱりそこでしか味わえない空気があるから、一度は行くべきだよね♪
朝まで飲んで遊んで大満足。
ローブレもロープレもなくても、僕らは楽しめるような大人になった。