23歳になる年に上京しました。
18歳から僕は美容師でしたが、新天地ということでアシスタントで一からやり直すことになり、もちろん当時の給料なんてスズメの涙くらい。
帰省するのにも一苦労で、新幹線よりも夜行バスなら半額くらいなので、それに乗って名古屋まで。
上京した年の最後の営業日は31日大晦日。
18時ごろに仕事が終わると新宿ロータリーからバスに乗り込みました。
パリピが六本木でカウントダウンウェーイし、みなとみらいではカップルが彼の一つのポケットの中で2つの手をつないで温めている頃。
僕は夜行バスの中で右の手と、左の手をつないでいました。
まずい。
夢と希望は持ち合わせていたが、孤独で貧乏で繊細だ。そんなの耐えられるわけがない。
しかし大丈夫。すぐ寝てしまえば朝だ。
夜行バスというものは、いつも乗ったらすぐに消灯をし、睡眠をうながしてくれる。
しかしその日だけはなかなか暗くならない。
0時が近づいた頃、運転手さんがマイクをオンにした。
「今日はせっかく大晦日なので、電気をもう少し付けておきますね」
、
、
、
ちょっと!
ちょっとちょっと!!
、、、
そっと時計が0時を告げ、とても静かに、車内は新年を迎えた。
幸いバス帰省は最初の2年くらいで済んだけど、
そんな大晦日を思い出しながら、ザ・たっちは元気かなと思いながら、新幹線でサクッと帰省している岡島です。
、、、
今年も大変お世話になりました。
また来年もよろしくお願いします🙏🙇