あるお客様がおっしゃいました。
「日焼けしちゃったから髪色は暗くしたくないの。」
顔が黒くて髪も暗いと、余計黒く見えちゃう。真っ黒になっちゃう、と。
違うお客様はこうおっしゃいました。
「日焼けしちゃったから、明るいトーンだと変だから暗くして。」
顔が黒くて髪が明るいと、余計黒く見えちゃう。また、東南アジアの人みたいだと。
どちらが正解だと思いますか?
実際、肌色と髪色、または服の色を合わせる時に、パーソナルカラーという概念があります。
簡単にいうと、それは主に肌の色で合わせていきます。
黄色みがあるか、青みがあるか。
あとは瞳の色が淡いかはっきりしてるかなど。
そこに、その人の印象がソフトかハードかを
合わせて考えて、4種類の傾向の中から1つに当てはめる、という概念で、1度知っておくと便利です。
ただ、このパーソナルカラーというのが、はっきりしている方と曖昧な方がいます。
そもそも印象がハードかソフトかなんて、見る人の主観ですし、初対面と長く付き合っている人では見えてくるものも変わってきます。
そして、この印象の部分が、最初の話に繋がっていきます。
セオリーでいえば、正解は、肌の色が暗いなら、髪色も暗い方が合います。
明度対比という見え方の反比例の法則
明るい色に隣接している色は暗く見える目の錯覚で、
顔の色がさらに黒く見えるからです。
中の色は全て同じグレーですが、1番右が濃く見えませんか?
(肌色が黒く見えてもよい方は、もちろん髪色は明るくしても大丈夫です)
では肌が黒くなると髪は黒くするのが正解かというとそうとは言えません。
その人の、持っている雰囲気(人間的な色)
があるからです。
黒が連想させる印象は、硬い、厳粛な、クールな、冷たいなどです。
例えばその人がとっても朗らかで明るく優しい雰囲気であったり、前述のイメージを相手に抱かせたくなければ、その髪色は似合わないという事になります。
似合わせってこういう事で、やっぱり最後には感覚がモノをいう時もあります。
季節感
季節に合わせたヘアカラーを考えることもとても大事です。
ヒントは、その季節が連想させる色味も髪やファッションに取り入れることです。
例えば今(秋)なら、冬に向けて深まりつつある季節なので、
青でも赤でも茶色でも、トーンの深めな色味が良いでしょう。
まとめ
- 人に論理的に納得していただくならパーソナルカラーの理論は必要。
- 色が与えるイメージ、効果も把握する。
- +@で季節感を演出する。