今は亡きロビン・ウィリアムズ。
最強に名優だと思っています。
レナードの朝や、パッチ・アダムスなどの実話ベースの話も最高ですが、
グッドウィルハンティングが好き。
今でも年1回くらい観ます。
最初の頃は何度観ても最後泣くくらい感動していましたが、さすがにもう慣れました。
でもいまだに1番好きな映画です。
映画、、に限らず物語のあるものは、その時見た自分の年齢や境遇などで感じ方は変わると思います。
僕がこの映画を見たのは主人公と同じくらいの歳で、特に不幸な境遇があったわけじゃないけど、この年特有のおなじような疑問や不安を抱えてたんだろうなと、今では思います。
あらすじは、主人公のウィル(マット・デイモン)は天才的な頭脳の持ち主だけど、幼いころの虐待の経験からトラウマを抱え、自分をさらけ出すことも人を信じることも出来ない不良青年。
心理学者のショーン(ロビン)は最愛の妻を亡くし、そこで立ち止まっている。そんな二人が出会い、お互いに前に進んでいくまでの話。
孤児で、愛されずに育ち、彼女に捨てられないために自分をさらけださない、友達との居心地が良くてなかなかその環境が手放せない、大人と子供という一線を引き、大人を必要以上に警戒する、そんなウィル。
最愛の妻を亡くした事により、次のチャレンジ、新しい世界を探す事を辞めたショーン。
仲間と、ただ楽しく過ごす事が全てのチャッキー(ベンアフレック)。
親を亡くして悲しみと共に生きているスカイラー(ウィルの彼女)。
グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち とパッケージに書いてあるけど、まさにそんな話。
今見返すと、とにかくロビンウィリアムズの目が優しくて、それだけで亡くなってしまった事が惜しくなる。
ウィルは、1回目のデートをスカイラーと終えたけど、もう会わないとショーンに言うシーン。
「今のままなら彼女は自分にとって完璧なままで終わる。次に会ったら完璧じゃないかもしれない」
そんなウィルにショーンは、
「相手が、じゃなく、相手にとって自分が完璧なままでいたいから、嫌われることを恐れているからだ」という。
そして、
亡くなった奥さんが寝ているときにでかい屁をしていた事を話す。
「犬も飛び起きるし、自分もそれで起きて、今のあなた?と言ったときもある。笑
死んで2年、
そういう小さな事が、今では1番懐かしい。
僕だけが知っている癖、それが愛おしかった。
癖を欠点と考える人間もいるが、違う。愛してれば恥ずかしさなど吹っ飛ぶ。
君だって完璧から程遠いし彼女も違う。だが問題は、君らが互いにとって完璧かどうかなんだ。それを確かめるには飛び込んでみるしかない」
たしかに、知ることも知られることも、怖いですけどね。
でもそれを踏み出さないと、それ以上の関係なんてありえない。
チャッキーが親友のウィルを突き放すために言い放つ、”自分にとっての最高の瞬間”も理想的な友情だし、
教授やスカイラー含め、全ての登場人物が成長して次の段階に進み出すところも実に爽やか。
キャラクターが成長していく話はいつだって人の心を動かしますね。
みんな、現状より前に進みたいからかな。
この映画が好きな人がいたら、僕と好みが合うと思います。
ぜひお話しましょう。