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パーマの仕組み
ストレートや縮毛矯正でもカールでも、実はパーマの仕組みは同じなんです。
- 1剤にて髪の結合を切る。
- その状態で形を操作する。(ロッドに巻きつけるorアイロンで伸ばす)
- 結合を新しい場所で再結合させて定着させる。
施術者により、多少やり方や順番は違いますが、基本的な原理は変わりません。
(全ての結合が再結合されるわけではなく、結合できなかった部分がダメージの一因となる)
研究者の一言で、全てが覆された
今までは、3の定着の工程を、薬剤の力を使った後、さらに48時間、空気中の酸素の力で徐々に定着していくというのが常識だったのですが、それが現在ではケラチン研究の第一人者の研究者の方より完全に否定されました(参照 美容業界誌marcel2014,7月号より)。
60c°以下では空気酸化で反応は起こらないようです。
ということは2液を流した時点でパーマの定着の工程は終了。
、、 理論としても、パーマをかけたときの自分の実体験やお客様の声と合わせて考えても当日シャンプーが髪に与える影響は、ないか、あったとしても微々たるものです。
(2018.2.15 追記 縮毛矯正の仕上げにもう一度アイロンを入れると、伸びの悪かった所が少し伸びるときがあります。
還元剤やアルカリ剤などは一日では確実に抜けないので、まだアイロンやブローなどは反応するという仕組みのようです。
特に濡れている時。この時はまだ反応は起こっていると予想できます。ということは、空気酸化は実際あるのかないのか分かりませんが、かけて数日の髪の扱いはやはり影響しそうです。)
洗うのは問題ありません。しかし。
とはいえかけてから数日は、薬剤を髪の中から全て除去するのは不可能なので、髪の中で何が起こっているのかは、誰も完璧には説明できません。
なので保険として、特に1週間くらいはデリケートに扱うことは大事です。
そこで無理やりストレートにしたり、乾かさずに寝たりするのは絶対NGです。それはパーマの持ちと関係します。縮毛矯正もきつく結わくのもよくありません。髪がまだ通常の状態に戻っておらず、敏感な状態になっています。
パーマならまっすぐに伸ばしすぎたりせず、矯正ならとにかくしっかり乾かしてまっすぐな状態を一週間は心がける。これは大事です。
洗う事よりも、そのあとの髪の扱いに気をつけましょう。
シャンプーがよくない?濡らすだけならよい?
前述の、強力な酸化力で繋げた結合を、シャンプーの洗浄剤を短時間つけたくらいで切れるような理屈はありません。
濡らしてトリートメントだけならOKという説は、シャンプーのイメージだけの根拠のない噂です。
アミノ酸のシャンプーなら大丈夫とか、石油系のシャンプーはダレるとか、それも根拠としては弱いでしょう。
食器用洗剤くらいのパワーなら、髪自体にダメージを与えるのでありえるかもしれません。
なぜパーマはダレていくのか。
弾力のあるものは曲げても戻ろうとしますね。その、元の形状に戻ろうとする力と、重力で下に引っ張られていく力。この力によってだれていきます。シャンプーで化学反応を起こしているわけではありません。
シャンプーにより、髪のタンパク質が抜けていき弾性を保てなくなるなど、その影響はあると思います。
かけたてと比べて、1週間後では割としっかり弱くなって、そこから徐々にゆっくりダレていくパターンをよく見かけます。
これは残留薬剤の影響だと思います。
ヘアカラーの場合はどうなの?って言うかたはこちらをクリックしてください。↓
[結論]ヘアカラーの当日シャンプーはしてもいいの?
まとめ
施術する美容師さんがしっかり2液の酸化処理をしていれば、当日シャンプーにはあまり問題はありません。
しないほうが無難ではありますが。
僕はお客様にシャンプーしても大丈夫とお話しています。
そうでなかったら、スタイリング剤をつけられて帰されるのも困った話です。
もし当日シャンプーしただけで、しかも濡れた状態でパーマが出なかったら、元からあまりかかっていなかった可能性があります。パーマは濡れている時が一番強く出るからです。
でも優しく洗って、出したい形に乾かしてくださいね。
パーマとは、お家でカールアイロンなど使いたくない方のためにスタイリングを楽にするツールです。なのでお家で同じようにできなかった場合はかかりあがりのミスや、美容師側のスタイリングの説明不足の可能性があります。
パーマというのはそもそも難しい技術なのでヘアカラーや過去のパーマやストレートパーマの履歴で成功率が大きく変わります。まずは自分の髪の状態はパーマがかけられるのかどうか。担当の美容師さんと相談です。
岡島正樹